精密な治療のための取り組み
マイクロスコープや拡大鏡を必要に応じて活用しながら可能な限り精度の高い精確な治療を行います。
当院では精度の高い治療を行い、治療した部分を可能な限り長く維持できるよう努めています。一つでも虫歯の削り残しがあれば、そこから虫歯が広がっていってしまうからです。そのようなことを防止するために、当院では拡大鏡や、場合によってはマイクロスコープも使用して治療を行っています。
また、拡大鏡やマイクロスコープの活用によって患者様のお口の中の状況をより精確に把握することができるため、一般歯科からインプラント、審美歯科までより精度の高い治療が可能となります。
拡大鏡を使った精密治療
拡大鏡(ルーペ)を使用すれば、初期の小さな虫歯・ひび割れや小さな隙間の歯垢・歯石など肉眼では確認することが難しい部分を鮮明に確認することができるため、診断の精度が高まります。
また、肉眼よりも高い倍率で確認しながら治療を進行することができるので、歯を削る量を最小限に抑えることができます。歯肉との僅かな隙間を確認しながら詰め物・被せ物を詰めることができるため、虫歯の再発予防にも効果を発揮します。診断・治療がより高精度になるため、患者様にも安心して治療を受けていただくことが可能です。
当院では処置を行う際、全ての歯科医師・歯科衛生士が拡大鏡(ルーペ)を使っています。
拡大視野下によるマイクロスコープ
見えない治療から「見える治療」へ
暗くて狭いお口の中の処置を肉眼で行う歯科治療は、実際には見えない部分や見えていない部分も多く、歯科医師の経験や勘に頼って行われていることがほとんどです。
しかしその結果、虫歯に感染している部分の削り過ぎや取り残し、歯の神経の内部組織や感染部位の取り残しが見られることがあります。また、人工の詰め物・被せ物が適合しないことなどによって、一度治療したにもかかわらず数ヶ月〜数年で再治療が必要になるというケースが少なくありません。歯というものは何度も行われる再治療に耐えることができないため、このような悪循環によって早い段階で抜歯しなければいけなくなってしまうのです。
最近では、このような問題を解決するための方法が存在します。それがマイクロスコープを使った治療です。当院では術野を2倍〜34倍に拡大可能なマイクロスコープを使用しており、暗く狭い部分には高照度のライトを当てて明るくしながら治療を行うことができるようになっています。
マイクロスコープで写真を見せることもあります。
マイクロスコープ(顕微鏡)での見え方(通常~34倍)
マイクロスコープ(顕微鏡)の有用性
治療部位を明るく、拡大することができると得られる情報量は数倍にもなります。そのため、的確な診断を行い除去する必要がある部分と健康な部分の境界をはっきりさせることができます。
今までのように、見えていなかったせいで必要以上に削りすぎてしまうということがなくなり、感染を起こして悪くなった部位を適切に取り除き、適合精度の高いぴったり歯に合う人工歯の作製と装着によって、再治療の可能性を低減できます。また、歯に対しての侵襲を最小限に抑えて処置を行うことが可能となりました。つまり、治療を一度で完了させ、再治療リスクを大きく低減することができるのです。
1990年代頃からマイクロスコープを使用した歯科治療が行われるようになっていますが、現在の日本ではごく限られた人によって行われているのみで、普及率は数%程度。大学でも教育は行われていません。アメリカの歯内療法専門医の資格取得には、マイクロスコープの使用が義務化されています。
こんな治療でマイクロスコープを活用しています
審美治療
肉眼では見ることが難しいほど小さな隙間まで見えるようになるため、歯を削る量を抑えることができます。また、仕上げの修正、研磨の精度、色の調整の精度も高まり、より適合精度が高く精密で長持ちする詰め物や被せ物を実現することができます。
歯周病治療(歯周再生・形成外科治療)
歯周再生治療・形成外科治療には、非常に繊細な手先の操作が求められます。マイクロスコープを使用し、視野を拡大して治療を行うことで、今までよりも細い縫合糸で細かな部位までアプローチすることが可能となるため、治療の成功率を高められます。
根管治療
暗く狭い根管内は治療が難しくなりますが、マイクロスコープであればその根管でさえも明るく拡大して見ることができるようになります。重度に進行してしまった虫歯や根の炎症、小さな病巣までも的確な除去が可能となるため、再治療となってしまうリスクを無くすことができます。
クリーニング
肉眼の場合は差が出てしまう歯垢や歯石の取り残しも改善され、更に明るく拡大して見えることで歯や歯茎に優しいクリーニングを行うことができます。従来のクリーニングと比べて、より徹底的にお口の中をきれいにすることが可能です。
歯科用CT
「歯科用CT」を使い、肉眼では見ることが出来ない歯根や顎の骨の状態を3D画像で確認することで検査・診断・治療の精度をより高めています。
歯科用CTによって歯だけでなくお口全体の状態を詳細に把握し、より確実で安全な治療を行えるようにすることが大切です。
丁寧なカウンセリングと分かりやすい説明
広瀬歯科医院では「患者様のお口の健康をいつまでも保ち続けること」を大切にして治療にあたっています。
だからこそ、ご自身のお口の中について、患者様ご自身にご興味を持ってもらうということが大切だと考えています。
当院では、レントゲン画像やカメラ撮影した画像を使いながらお口の中の状態についてご説明しています。治療についても、費用などのご要望や患者様のライフスタイルについてしっかりお伺いし、その上でいくつかの治療方法をご提案しております。
広瀬歯科医院オリジナルの資料もご用意しておりますので、ぜひ資料をご確認いただき、気になる点や不安などがありましたらお気軽にお尋ねください。わかりやすく丁寧にご説明させていただきます。
患者様にもしっかりと歯科医師が提案した治療内容について納得していただいてから治療を行いますのでご安心ください。「広瀬歯科医院で歯科治療をしてよかった」そう言って頂けるような歯科医院を目指し、日々励んでいます。
口腔内カメラ
歯科医院での治療中は、お口の中の状態を患者様は見ることができません。そこで、お口の中に小さなカメラを入れ、タブレット端末にカメラの画像を映し出すことで患者様にもご覧いただくことができるようにしています。口腔内カメラの使用によって、大きく鮮明な画面で虫歯・歯周病の状態をしっかりご確認いただけます。
上の奥歯の虫歯、茶渋やヤニの付着、歯の内側の歯石など、鏡では見ることができなかった部分までしっかり見ることができます。口腔内カメラを導入したのは、このように患者様のお口の中の状況や診断内容、治療結果などをしっかりと患者様と共有することで患者様により安心して治療を受けていただくことができるようにするためです。その場で実際のご自身のお口の中の映像をご確認いただけます。